参加者の声
Voice
参加者の声
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2022年7月より始まり、10月、11月にも実施された『地域DX&デザイン思考 オフサイト研修』。本プログラムでの学びや成果について、参加者に話を聞きました。
第2回研修
佐渡新(さわたり・あらた)さん
日本工学院北海道専門学校 情報処理科 /IT スペシャリスト科
今後の世の中を見通す力を養うことができた
日本工学院北海道専門学校の教員として第2回目の研修に参加し、私の人生にとってとても刺激的な4日間を過ごせました。印象に残っていることの一つは、研修の合間合間に行われた泉さんの“場活”です。人と人との距離感が一気に近くなる感覚を得ることができました。私自身も新入生に対してこのようなワークショップを試みた経験がありましたが、泉さんの場活に圧倒されるような感じでした。
また、並木さんによるDXとデザイン思考の講義も大変勉強になりました。まずはやってみるという感覚が強くなり、自身の考え方が4日間で変わったように思います。DXに関しては、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)で業務フローの見直しにDXを使うものと認識していました。しかし、講義を受けて、ツールでいきなり課題解決するのではなく、世の中の課題をまず見つけてからその解決手段としてDXを使うという正しい知識を身に付けることができました。
私自身、教員として学びの場を提供する役割を担っていますが、知識や技術が先に立ってしまい、世の中の流れを理解して何が求められているのかを考えた上での知識や技術ではありませんでした。今回の研修では、今後の世の中を見通す力を養うことができ、IT分野のみならず他学科の教員にとっても多く学びのある内容だったと思います。自身で学ぶ姿勢も大切ですが、それにはやはり限界がある。この研修の意義を大いに感じました。
また、並木さんによるDXとデザイン思考の講義も大変勉強になりました。まずはやってみるという感覚が強くなり、自身の考え方が4日間で変わったように思います。DXに関しては、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)で業務フローの見直しにDXを使うものと認識していました。しかし、講義を受けて、ツールでいきなり課題解決するのではなく、世の中の課題をまず見つけてからその解決手段としてDXを使うという正しい知識を身に付けることができました。
私自身、教員として学びの場を提供する役割を担っていますが、知識や技術が先に立ってしまい、世の中の流れを理解して何が求められているのかを考えた上での知識や技術ではありませんでした。今回の研修では、今後の世の中を見通す力を養うことができ、IT分野のみならず他学科の教員にとっても多く学びのある内容だったと思います。自身で学ぶ姿勢も大切ですが、それにはやはり限界がある。この研修の意義を大いに感じました。
学生にとっても貴重な学びの機会に
私自身にとっても有意義でしたが、参加した学生にとっても貴重な経験をする機会となりました。その理由の一つが、普段の学校生活では接触することができない企業の方々とつながりを持てたことです。グループワークにおいて、学生なりに自分の意見を述べて自身の能力を試せる場となった上、その能力に対して企業参加者から高評価を得ました。研修終了後に学生へのアルバイト依頼が教員経由であり、研修に参加した学生を含め3人が引き受けることになりました。私がこの学校に着任して5年になりますが、このようなケースは初めてです。
今回の研修のグループワークでは、新たな提案を行うにあたり地域の方々に十分にヒアリングした上で、自分の思いを加えるプロセスがありました。これは今までの学習では取り組んでこなかったものでした。また、学生と私自身が同列に参加したことにより、学生たちのアイディアや考えを深く知ることができました。学生がこんな風に堂々と話せる、自身の能力を生かして積極的に取り組むという新たな一面を発見できました。今まで学生は、テストの結果、資格、知識などでしか評価されませんでしたが、企業の参加者から評価して頂けたことは、彼ら彼女らの自信にもつながっていくと思います。
今回の研修のグループワークでは、新たな提案を行うにあたり地域の方々に十分にヒアリングした上で、自分の思いを加えるプロセスがありました。これは今までの学習では取り組んでこなかったものでした。また、学生と私自身が同列に参加したことにより、学生たちのアイディアや考えを深く知ることができました。学生がこんな風に堂々と話せる、自身の能力を生かして積極的に取り組むという新たな一面を発見できました。今まで学生は、テストの結果、資格、知識などでしか評価されませんでしたが、企業の参加者から評価して頂けたことは、彼ら彼女らの自信にもつながっていくと思います。
研修後も新たな取り組みが次々と実現
研修実施に留まらず、先に述べたようにアルバイトの依頼があったり、カルルス温泉の景観をよくしていくために弊校の建築学科の学生が景観調査を始めたり、さらにはITスペシャリスト科の学生に対して並木さんに特別講演をお願いしたりと、新たな取り組みに波及しています。
また、登別市でも地元企業、青年会議所なども含めて今の地域の現状や課題、そして地元企業の思いを述べ合う場が設けられるようになり、地元企業と弊校の学生たちがコラボレーションして課題解決していく取り組みが今後加速していくと思います。単なる技術提供ではなく、課題の本質を共有して関わることによって学生の成長に大きく寄与できるのであれば、どんどんコラボしていきたいですね。
弊校には毎年約200人の学生が入学し、登別市に転入しますが、卒業と同時に市外に出てしまう状況が続いています。企業が弊校にあるコワーキングスペースを活用することで、これらの企業に学生たちが就職でき、ここに定住できる機会が増えればと願っています。
また、登別市でも地元企業、青年会議所なども含めて今の地域の現状や課題、そして地元企業の思いを述べ合う場が設けられるようになり、地元企業と弊校の学生たちがコラボレーションして課題解決していく取り組みが今後加速していくと思います。単なる技術提供ではなく、課題の本質を共有して関わることによって学生の成長に大きく寄与できるのであれば、どんどんコラボしていきたいですね。
弊校には毎年約200人の学生が入学し、登別市に転入しますが、卒業と同時に市外に出てしまう状況が続いています。企業が弊校にあるコワーキングスペースを活用することで、これらの企業に学生たちが就職でき、ここに定住できる機会が増えればと願っています。