参加者の声

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インタビュー

2022年7月より始まり、10月、11月にも実施された『地域DX&デザイン思考 オフサイト研修』。本プログラムでの学びや成果について、参加者に話を聞きました。

第1回研修

三浦卓也(みうら・たくや)さん

株式会社フエリシモ新規事業開発本部 執行役員 副部長

神戸と厚真の2拠点で地域の仕事に取り組む

私は、2017年4月から3年間、企業に所属しながら受け入れ自治体に派遣される総務省の 「地域活性化起業人制度(企業人材派遣制度)」を利用して、北海道厚真町(あつまちよう)で地域の仕事に従事した経験があります。妻の実家が厚真町の隣町にあり、2016年に厚真町ローカルベンチャースクール(地域を舞台にして価値創造に挑戦する人の発掘・育成のための支援プログラム)に参加したことがきっかけでした。

現在所属する新規事業開発本部では、フエリシモのリソースを使って外部パートナーと一 緒に事業を作っています。例えば、通信販売会社であるフェリシモの物流機能を利用して、 地域事業者の商品をマーケットプレイスで委託販売するといったことです。

また、2018年には、フェリシモ100%出資のコーポレートベンチャー『株式会社hope for』を立ち上げました。事業性、社会性、独創性の3つが重なる事業にフェリシモが投資して一緒に事業を作っており、さらに、厚真町に関わる企業4社で関係人口を創出するための事業にも取り組んでいます。

データとして人口減や少子高齢化が進み、消滅可能性都市と言われている現場に行ってみ ると、地域のためにチャレンジをしている人がいて、悲壮感よりも幸せな暮らしがあることを知りました。しかし、持続可能な状況ではないため、これを持続可能にしていくために、産業や仕事を新たに作っていこうとしています。私はフェリシモがある神戸と厚真町に二者択一ではなく両方に関わり、次の社会の可能性を作っているという思いで取り組んでいます。

地域のために何かしたい若者たちとチームに

これまでにもデザイン思考について学ぶ機会がありましたが、よくある”頭”で学ぶものでした。しかし、今回の研修にはカルルス温泉をどうするかという課題がそもそもあり、実際にそこに向き合っている人たちへのヒアリングも行って、ハッカソン*のように企画に落とし込む。自分の意見で提案を行うのではなく、チームメンバーとディスカッションしながら作り上げていくのは、とても実践的でした。そして、目の前にある課題に対して有効なツールも座学で教えてもらい、その生かし方を3日間で体で覚えていく。新鮮な気づきがある学びでした。

(*ハッカソン エンジニアやデザイナーなどがチームを結成し、決められたテーマのもとで短期間で開発を行って最終日にシステムを発表し、その成果を競い合うイベントのこと)

また、これまでに自分と同じ年齢やレイヤーで熱く盛り上がることはありましたが、今回の研修ではチームメンバーが多様であるために地域の若い人とも関われて、世代を超えてディスカッションできたことも嬉しい体験でした。自分の息子と同じぐらいの年齢で、こんなに地域のために自身の能力を生かそう、何かの役に立ちたいと思っている若者たちがいることに驚き、感動しました。

今の若者たちには、ダイバーシティ&インクルージョンが備わっています。自分たちだけうまくいっても仕方ないよねと私たち世代も感じ始めている中で、そういう今の若者たちの空気感を直に感じられただけでも大きな収穫でした。

体系的に学び、意識的にアウトプットできるように

登別の研修で学んだことは、今の仕事の全てに役立っています。仕事の一つに、青森県と兵庫県の事業者をつないで一緒に何ができるかを考えるプロジェクトがあります。今までは 無意識のうちに自分の感覚で、事業を観察したり事業者の思いをくみ取ったりした上で可能なことをまとめていましたが、この研修で体系化して学び、意識的にアウトプットできるようになりました。

会社に所属しながらも自分の意思を持って地域に関わりたい人に、この研修はおすすめです。会社から促されて参加すると、その人は無意識のうちに自身の組織のことを出して、地域の人がそれを恐縮してしまうということが起こり得ます。自分の立場よりも意思の方が大事で、フェリシモとしてではなく三浦としてこの地域が好きというスタンスで、未来のために何ができるかを考えて取り組む方が合っている。会社のリソースが使えなければ、自分のつながりでやっていこうという思いがある人なら、この研修は向いていると思います。

現地を訪れて、登別はポテンシャルがある場所だと思いました。温泉があり、やりようようによっては面白く変えていける。地域の物流のリソースが必要な場合はフェリシモの出番があるだろうし、何か新しい施設を造るとなったらそれを得意とする別の企業の出番かも知れません。一社だけでは難しいかもしれないけれど、関わる企業がみんなで事業を共に作っていけば、何か一石を投じることができる可能性があると思います。

参加者の声

2022年7月より始まり、10月、11月にも実施された『地域DX&デザイン思考 オフサイト研修』。本プログラムでの学びや成果について、参加者に話を聞きました。

第1回研修

三浦卓也(みうら・たくや)さん

株式会社フエリシモ新規事業開発本部 執行役員 副部長

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第2回研修

中塚 晋一郎(なかつか・しんいちろう)さん

日用品・消費財メーカー

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第1回研修

大久保葵(おおくぼ・あおい)さん

日本工学院北海道専門学校 IT スペシャリスト科 4 年

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